山椒魚の忍耐 井伏鱒二の文学 [ 勝又浩 ]

井伏鱒二の文学 勝又浩 水声社サンショウウオノニンタイ カツマタヒロシ 発行年月:2018年10月31日 予約締切日:2018年09月04日 ページ数:280p サイズ:単行本 ISBN:9784801003712 勝又浩(カツマタヒロシ) 昭和13年、横浜市生まれ。

文芸評論家、法政大学名誉教授。

主な著書に、『中島敦の遍歴』(筑摩書房、平成16年、第一三回やまなし文学賞)、『私小説千年史ー日記文学から近代文学まで』(勉誠出版、平成27年、第二八回和辻哲郎文化賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 山椒魚の忍耐ー『山椒魚』と『賭』/ドリトル先生とテスト氏ー井伏鱒二と小林秀雄/川と街の考現学ー井伏鱒二と横光利一/屈託とやつれー『引越やつれ』『夜ふけと梅の花』/幸と不幸の配分方程式ー『歪なる図案』『朽助のゐる谷間』/理想郷としての主従ー『さざなみ軍記』『かるさん屋敷』/常識交換ー『花の町』『遙拝隊長』/立ち会う「私」ー『へんろう宿』『山峡風物誌』/山川草木の説ー『青ヶ島大概記』/もう一つの戦後文学ー『病人の枕もと』/黒い雨と白い虹ー『黒い雨』 自然を愛し、地に足ついた生活実感のただなかで創作を続けた井伏鱒二。

岩屋のなかの山椒魚は、作者とともに人間の悲しみを背負い続けたー平穏な日々を綴るかに見えるその小説には、しかし「人類古来の悲しみ」が静かに織り込まれている。

巧まざる文学によって生そのものを見つめた井伏鱒二の人と作品をめぐる逍遙。

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